オーディオアドとOOH広告のプロモーションにおける親和性について解説していきます。 わたしもよく利用しているradikoを中心にOOHとの活用とその可能性を紐解いていきます。
通勤・通学など外出中の利用が多い「radiko」
音声メディアは耳だけで情報収集やコンテンツを楽しむ手段として、多くの方々に選ばれています。特に移動中や家事をしながらの「ながら聴き」に最適です。
radiko(ラジコ)は、インターネットを介して民放99局のラジオ番組やポッドキャストを提供するサービスです。月間アクティブユーザー(MAU)は850万人に上り、多くのリスナーに支持されています。

radikoでは、番組プロモーションや過去のラジオ小説、さまざまなサービス機能の訴求を目的としたクリエイティブを、駅構内や電車内の広告スペースに掲載してきています。多くの人が通勤や通学中にradikoを楽しむことが多いため、OOHメディアは外出中のリスナーに対する効果的なマーケティング手法として非常に適していると考えられます。
さらに、OOH広告をSNSキャンペーンと連携させることで、認知度の拡散と計測が可能になります。そのため、出稿時にはOOHのみならず、他メディアとの掛け合わせが必須となります。実際に、radikoは過去にOOHとSNSを組み合わせたハッシュタグキャンペーンを行い、多くの方に認知・体験を訴求できています。

ターゲティング音声広告×OOHメディアにさらなる可能性
radikoでは、ターゲティング音声広告サービス「radiko Ad(ラジコアド)」を提供しています。このサービスは、radikoユーザーのプロフィールや番組聴取履歴、位置情報などの豊富なデータを活用しています。ラジコアドを利用することで、企業はブランドやサービスに合わせた多様な配信セグメントを設計し、ターゲットに最適化された広告配信が可能です。

OOHメディアとターゲティング音声広告「radiko Ad」の融合は、マーケティング戦略として大きな可能性を秘めています。例えば、特定の店舗に来店する顧客や特定の鉄道路線を利用するユーザーを対象に、位置情報に基づく配信セグメントを設計し、radiko Adでターゲティング広告を配信することが可能です。
さらに、radiko Adで接触したリスナーに対して、外部メディアでのリターゲティングを行うことで、より質の高いリーチを確保し、企業のブランドやサービスを効果的に訴求することが可能になります。
今後、視覚と聴覚の両方を活用するこの手法は、消費者によりインパクトのあるメッセージを伝え、OOHの効果を最大限に引き出す一般的なアプローチとなる可能性があります。それぞれ単体でのメディア使用ではうまくリーチできない場面でも組み合わせによっては、より多くの効果を発生させることが可能だと思います。メディアをどう使いこなすかが、今後の広告展開の鍵になるのではないでしょうか。