2026年になりました。今年の目標はいろんな人に会う!。何年も会っていない友人やいろんなイベントに行って多くに人に会いたいと思います。今年もバリバリ働いています!
それでは今月も話題になったサービスやトレンド・デザインをご紹介いたします!
[目次]
ぶーちゃんが大阪へ出張。街とキャラクターをつなぐOOH企画

名古屋名物のみそかつで知られる「矢場とん」は、12月15日より「大阪にも、矢場とんあるんやで! 名古屋だけちゃうで~!」プロジェクトの第2弾として、「ぶーちゃん大阪出張中」企画をスタートしました。

本企画では、Osaka Metroの梅田駅・心斎橋駅・なんば駅の主要3駅に、クーポン付きのピールオフ型OOHを掲出。公式キャラクターであり広報宣伝課長でもある「ぶーちゃん」が、「大阪の矢場とんで待ってるで~」と、来店をやさしく呼びかけています。
クーポンカードのビジュアルには、ぶーちゃんが新世界やてんしば、天神橋筋商店街、中之島図書館など、大阪を象徴する観光地を巡って撮影したオリジナル写真を採用。「レトロなおいらも似合うやろ」「見えてきた、大阪で人気者になる道が」など、関西弁のユーモアあるメッセージも添えられ、思わず手に取りたくなる仕上がりです。
クーポンは、大阪の4店舗で利用可能。来店時のお楽しみとして特典内容が確認できる仕組みになっており、体験型のプロモーションとしても機能しています。



この「ぶーちゃん大阪出張中」は、2025年4月に実施された第1弾の反響を受けて企画されたもの。第1弾では「矢場とんお詫びプロジェクト」と題し、「大阪にお店があること、ちゃんとお知らせできておらず申し訳ありませんでした。」と、ぶーちゃんが“謝罪”するユニークなOOHを展開。関西弁で自虐的に語るビジュアルがSNSで拡散され、話題を呼びました。
もともと矢場とんは全国に31店舗を展開していますが、調査では大阪在住者の多くが「名古屋めし」のイメージを強く持っており、大阪店舗の認知が十分に浸透していないことが判明。そうした課題を受けて、「名古屋の名物」から「大阪でも楽しめる一皿」へと認識を広げるためのプロジェクトがスタートしました。

今回の第2弾では、ぶーちゃん自身が大阪の街を巡ることで、地域との距離を縮めながら認知拡大と来店促進を図っています。キャラクターの個性と街の風景を掛け合わせた、親しみやすくも戦略的なOOH事例と言えそうです。
“ちょっと、ひといき”をデザインする。書店発の体験型企画展

丸善ジュンク堂書店は、“がんばりすぎない時間”をテーマにした体験型企画展「ちょっと、ひといき展」を、虎ノ門ヒルズ内の書店「magmabooks」で開催しています。日本たばこ産業(JT)のコーポレートR&D組織「D-LAB」の協力のもと企画されたものです。

会場では、「ひといき」や「休憩」をテーマにした書籍の販売に加え、クリエイター・山田全自動氏の描き下ろし作品を含む展示も展開。一般から寄せられた「疲れた瞬間」のエピソードも紹介されており、誰もが感じる小さな疲れを、笑いや共感に変えていくような体験が用意されています。
ラウンジ空間では、呼吸するように動くクッション「fufuly」や、短時間の休息をサポートするアイマスク「Relaxonic Cover」など、テクノロジーと癒やしを組み合わせたプロダクトも体験可能。会場全体を通して、「何もしない時間」の心地よさを感じられる構成になっています。
企画の背景について、丸善ジュンク堂書店の執行役員・工藤淳也氏は、「現代のビジネス環境では“休むことが難しい”という課題が深刻化しており、意識的にひといきを取る文化づくりが求められています」と語ります。


同社ではこうした課題意識のもと、書店を「本を買う場所」から「知と体験を編集する拠点」へと進化させる取り組みを進めてきました。その一環として、2025年4月に虎ノ門ヒルズへ新しいスタイルの書店「magmabooks」をオープンしています。
店内には、集中と緩和の循環を生む「magmalounge」と、書籍や体験の新しい価値を実験する「magmaspace」という2つの空間を設計。休むこと自体を“クリエイティブな行為”として捉え直す場づくりを行ってきました。今回の企画展は、「ひといきつく」という選択肢を社会に広げたいという考えを、具体的な体験として形にしたものと言えそうです。


共同参画しているJTのR&D組織「D-LAB」も、2024年から心の豊かさを探求する活動を続けてきました。担当者は、「日常の中で感じる小さな疲れや違和感をテーマに、思わずクスッとしたり、共感したりできる展示を用意しました。“何もしない豊かな時間”を過ごすことで、心身をやさしくゆるめる特別な体験を楽しんでいただけたら」と話しています。
書店という場を活かしながら、休むことの価値そのものを体験として編集していく今回の取り組み。空間づくりや企画設計の視点からも、参考になる事例と言えそうです。
“らしさ”を体験で伝える。佐久間宣行氏の公式HPが示すUI/UXの力

https://nob-sakuma.com/
テレビ東京退社後、テレビプロデューサーやラジオパーソナリティとして幅広く活躍する佐久間宣行氏が、初のオフィシャルHPを公開し話題を集めています。制作を手がけたのは、デザインカンパニーのグッドパッチ。テレビ東京コミュニケーションズが企画したYouTube番組『佐久間さん、HP作らせてください』とあわせて公開された12月18日のX投稿は、12月26日時点で1580万インプレッションを超えるなど、大きな反響を呼びました。

現在フリーで活動する佐久間氏は、テレビ番組やCM、YouTube、ラジオ、書籍、雑誌、さらにはアイドルプロデュースまで、多様なチャネルで仕事を展開しています。一方で連絡先を公開していなかったため、問い合わせがテレビ東京に届き続けてしまうという課題もありました。そこでテレビ東京コミュニケーションズがグッドパッチとタッグを組み、今回のHP制作プロジェクトがスタート。YouTube番組では、佐久間氏と親交の深い芸人・ラランドのニシダ氏が、グッドパッチのUXデザイナーに扮して出演しています。


完成したHPは、単に問い合わせ窓口を設けるだけでなく、佐久間氏ならではのユーモアや空気感をそのまま感じられる設計が特徴です。仕事において大切にしている考え方や姿勢、いわば“Why”の部分を自然と伝えることをテーマに、さまざまな仕掛けが盛り込まれています。
これまで非公開だった「問い合わせ窓口」はもちろん、活動内容を一覧できる「アーカイブ」、数多くの書籍に寄せてきた帯文を集めた「帯文グランプリ」など、遊び心のあるコンテンツも充実。さらに名言集や秘蔵写真、幻の楽曲まで収録され、サイト自体がひとつのエンターテインメントとして楽しめる構成になっています。佐久間氏も「僕は笑いながらちょっと泣いちゃいました。プロの本気ってすごいです」とコメントしています。

グッドパッチのクリエイティブディレクター兼UI/UXデザイナーの栃尾行美氏は、「触っているうちに、佐久間さんらしさが自然と感じられることを最優先にしました」と振り返ります。見た目の美しさや“正解っぽさ”を目指すのではなく、「佐久間さんの仕事場を少し覗いているような感覚」をつくること。そのために試しては壊し、何度も検証を重ねたといいます。
近年はCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を設置し、デザインの力を経営や事業に生かす企業も増えてきました。ビジネスの現場でも「デザインによって課題解決や価値創造ができる」という認識は広がりつつあります。ただ一方で、デザインを制作工程の一部としてしか捉えられていないケースも少なくありません。
今回のプロジェクトは、そうした認識を少しだけ変えてくれる好例と言えそうです。デザインが課題解決の手段であり、価値そのものを形づくる力であることを、楽しみながら体感できるサイトに仕上がっています。
名曲オマージュで記憶に残す。カーセンサーCMのシリーズ戦略

リクルートは1月1日から、中古車情報メディア「カーセンサー」の新テレビCMの放映をスタートしました。出演は、女優の菜々緒さん、お笑い芸人ロバートの秋山竜次さん、タレントのあのさんに加え、今回から俳優の吉田鋼太郎さんも新たに登場しています。
今回公開された全5篇のうち、「Winter,again ナナオ」篇と「Winter,again ナナオ&ナナエ」篇では、GLAYの名曲『Winter,again』のミュージックビデオをオマージュ。雪原を舞台に、“カーセンサー家族”が理想の一台と出会う物語が描かれています。撮影ではGLAYメンバーの楽器を借りたり、衣装にN-3Bを採用したりと、当時のMVを思い出させる細かな演出が随所に盛り込まれています。



このCMは、菜々緒さんと秋山さんが双子姉妹を演じる「ナナオ&ナナエ」シリーズの一環。電通のクリエイティブディレクター・郡司音氏は、『Winter,again』篇について「制作チームでアイデアを出し合い、“GLAYへの愛”を詰め込んだ」と語ります。衣装やロケ地、ナンバープレートに至るまで細部にこだわり、「何度も見たくなる仕掛け」を目指したそうです。かつて楽曲を聴いていた世代にも、CMで初めて触れる人にも、冬のドライブに出かけたくなるような高揚感を届けることを狙っています。
カーセンサーは2025年1月から、菜々緒さんを起用した新CMシリーズを開始。キャラクター「カーモ」とともに「中~古車探しは、カーセンサー♪」というフレーズで認知を広げてきました。続く2月には、L’Arc〜en〜Cielの『Driver’s High』をオマージュした「Carsensor’s High」篇を展開。音楽と記憶を掛け合わせた演出で話題を呼びました。
さらに7月には、菜々緒さんと秋山さんが初共演し、双子姉妹「ナナオ&ナナエ」シリーズがスタート。8月には漫画『シティーハンター』とタイアップし、冴羽獠の愛車と同モデルの車や、TM NETWORKの『Get Wild』を用いた篇を公開しました。10月には、あのさんを新たに起用し、秋山さんがモーニング娘。の『LOVEマシーン』に合わせてダンスを披露するなど、シリーズの世界観を広げています。
そして今回の新CMでは、吉田鋼太郎さんが“ナナオとナナエ”の父親役として登場。家族設定を軸に物語性を深めながら、音楽やカルチャーの記憶を巧みに取り入れたシリーズ展開が続いています。懐かしさと新しさを行き来するような演出は、ブランドの印象を自然と積み重ねていく好例と言えそうです。


