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デザインナレッジ

2025.11.18

「電通 食生活ラボ」食生活に関する生活者調査2024

2025.11.18

「電通 食生活ラボ」食生活に関する生活者調査2024

電通グループ横断のプロジェクト「電通 食生活ラボ」では、全国の15~79歳の生活者1,300人を対象に、「食生活のイマとキザシ」を探る調査を実施しました。
調査期間は2024年8月23日から26日までの4日間。社会や経済の変化が続くなかで、私たちの食生活にどのような影響が現れているのか、その実態を明らかにすることが目的です。

今回の調査では、特に物価の高騰や生活スタイルの変化が、日々の食卓に与えている影響に注目。
調査を担当した電通 食生活ラボのメンバーは次のようにコメントしています。

①料理をするのを面倒に感じる人は、約6割。「我が家の味」があると考える人は約1割で、直近3年間で減少傾向。

「料理をするのを面倒に感じる人」は約6割(62.8%)【図表1】。
世代別では40代(73.0%)が最も多い【図表2】。
一方で、料理をするのが好きな人は、2割弱(16.8%)。2022年(21.8%)、2023年(20.4%)と、直近3年間で5.0ポイント減少している【図表3】。
「我が家の味」があると考える人は約1割(12.1%)で、2022年(15.9%)、2023年(14.7%)と、直近3年間で減少傾向にある【図表4】。

【図表1】「料理をするのを面倒に感じる」人の割合
【図表2】「料理をするのを面倒に感じる」人の世代別割合
【図表3】「料理をするのが好きだ」と考える人の割合の推移
【図表4】「『我が家の味』がある」と考える人の割合の推移

②調理の時短を意識している人が直近3年間で増加傾向。食品価格の値上げが起きている中で「メニュー用調味料やミールキット」にお金をかけたい人は約3割で、前年より5.6ポイント増加。

普段の食生活で「自宅での調理の手間や時間」を意識している人は、約3割(28.2%)。2022年(24.3%)、2023年(26.8%)と、直近3年間で増加傾向にある【図表5】。
また物価高騰や食品価格の値上げが起きている中で、「メニュー用調味料やミールキット」にお金をかけたい人(「値上げに関係なく、これまで以上にお金をかけたい・買いたい」「値上げをしても、これまでと同じくらいお金をかけたい・買いたい」の合計)は、約3割(29.4%)。2023年(23.8%)より5.6ポイント増加した【図表6】。

【図表5】「自宅での調理の手間や時間」を意識している人の割合の推移
【図表6】「メニュー用調味料やミールキット」にお金をかけたい人の割合の推移

③「おいしいものは一人ではなく、誰かと一緒に食べたい」「家族・友人との食事は、ストレス緩和になる」「食べることに幸せを感じる」は直近3年間で減少傾向に。

おいしいものは一人でなく、誰かと一緒に食べたいと考える人は約3割(32.4%)。直近3年間で減少傾向で、2022年(39.5%)より7.1ポイント減少した【図表7】。
家族との食事は、ストレス緩和になると考える人は、約2割(21.2%)。2022年(26.8%)より5.6ポイント減少。また、友人との食事は、ストレス緩和になると考える人は、2割弱(16.8%)。2022年(21.7%)より4.9ポイント減少。いずれも直近3年間で減少傾向にある【図表8】。
食べることに幸せを感じると考える人は約6割(60.5%)で、直近3年間で減少傾向。2022年(67.6%)より7.1ポイント減少した【図表9】。

【図表7】「おいしいものは一人でなく、誰かと一緒に食べたい」と考える人の割合の推移
【図表8】「家族との食事は、ストレス緩和になる」「友人との食事は、ストレス緩和になる」と考える人の割合の推移
【図表9】「食べることに幸せを感じる」と考える人の割合の推移

④「ヴィーガン」「グルテンフリー」の認知率は8割を超え、「完全栄養食」の認知率も8割に迫る。

「ヴィーガン」について認知している人(「内容について理解していて、かつ自身の生活に取り入れている」「内容について理解している」「言葉は聞いたことがある」の合計)は、85.1%。「グルテンフリー」について認知している人は84.0%で、「ヴィーガン」とともに認知率は8割を超える。また、「完全栄養食」について認知している人は74.8%と、8割に迫っている【図表10】。
一方で、植物性の肉(大豆ミートなど)を食べたい人(「A(植物性の肉を食べたい)に近い」「どちらかというとAに近い」の合計)は、4割弱(37.8%)。2022年(45.9%)、2023年(41.6%)と直近3年間で8.1ポイント減少した【図表11】。

【図表10】「ヴィーガン」「グルテンフリー」「完全栄養食」の認知率
【図表11】「植物性の肉(大豆ミートなど)を食べたい」人の割合の推移

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